【話題】皆既月食を観察してみよう

コラム用のサムネイル。知識の詰まった本が積まれている。

大阪市住吉区東粉浜の完全1対1個別指導塾、学友ハイスクールです。日が暮れる時間も早くなったり、日が暮れると少し気温が下がって、少しずつ秋の雰囲気が近づいてきましたね。

今夜、日本全国で約3年ぶりとなる「皆既月食」が見られることを知っていますか?普段は机に向かって勉強している人も、夜空を見上げてみませんか? 普段何気なく見ている月が、今夜は特別な姿を見せてくれます。


そもそも「皆既月食」ってなんだろう?

「月食」とは、太陽、地球、月が一直線に並ぶことで、月が地球の影にすっぽりと入ってしまう現象のことです

太陽の光が地球に当たると、その反対側には当然、地球の影ができます。月は地球の周りを回っていますが、その軌道が少し傾いているため、満月のたびに月食が起こるわけではありません。しかし、この三つが一直線に並ぶ特別な瞬間に、月食は起こります。

完全に地球の影に隠れてしまうのが「皆既月食」、一部分だけが隠れるのが「部分月食」です。


なぜ赤黒く見えるの?

「影に入るなら、真っ暗になって見えなくなるのでは?」と疑問に思った人はいませんか? するどいですね!しかし、皆既月食中の月は、完全に消えるのではなく「赤銅(しゃくどう)色」と呼ばれる、赤黒い幻想的な色に見えます。

これは、地球の「大気」が関係しています。

太陽の光が地球の縁をかすめるように通過する際、地球の大気によって光が屈折し、弱い光が月の表面を照らします。このとき、波長の短い青い光は地球の大気中で散乱してしまいますが、波長の長い赤い光は散乱されにくく、月の表面まで届くのです。

私たちが夕焼けを赤く見るのと同じ原理ですね。地球の大気を通り抜けた赤い光だけが、月をほんのり照らし出す。これが、皆既月食が赤黒く見える理由です。


大阪での見ごろは?

気になる月食の時間ですが、全国どこでも同じタイミングで起こります。

  • 部分食の始まり: 8日(月) 午前1時27分ごろ
  • 皆既食の始まり: 8日(月) 午前2時30分ごろ
  • 食の最大(最も赤く見える): 8日(月) 午前3時12分ごろ
  • 皆既食の終わり: 8日(月) 午前3時53分ごろ
  • 部分食の終わり: 8日(月) 午前4時57分ごろ

深夜から明け方にかけての現象なので、少し夜更かしが必要になります。明日が月曜日なのであまり夜更かしできない人の方が多いでしょうが、始まりだけでも見られると良いですね!


「なぜ?」が学びの始まり

学友ハイスクールは完全1対1の個別指導塾です。私たちは、こうした日常の中にある「なぜ?」という疑問を大切にしています。「なぜ月食は起こるんだろう?」「なぜ赤く見えるんだろう?」こうした知的好奇心こそが、理科や物理といった学問への興味の入り口です。一つの現象を深く掘り下げて考える力は、必ず受験にも繋がっていきます。ぜひ、学友ハイスクールで勉強以外の様々な話題にも興味を持ちながら、楽しく勉強してきましょう!

この記事を書いた人

学友ハイスクール代表です。中学入試対策(算国理社)、高校入試対策(5教科)、高校生(英数中心)の授業を担当しています。

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