【話題】残酷な真実・・・「楽しい勉強=良い勉強」は幻想?

コラム用のサムネイル。知識の詰まった本が積まれている。

大阪市住吉区東粉浜の完全1対1個別指導塾、学友ハイスクールです。

皆さんは、勉強に対してどんなイメージを持っていますか? 現代では「楽しくなければ続かない」「面白く学ぶのが一番効率的」という考え方が主流です。実際、教育系YouTubeや参考書も、いかに内容を面白く、ゲームのように学べるかに注力しています。

もちろん、「楽しい」は勉強への入り口として非常に重要です。しかし、我々が長年、高校生の成績向上をサポートしてきた経験から、あえて警鐘を鳴らします。

「楽しく学ぶ」という考え方に偏ると、かえって成績は下がる可能性があります。

今回は、なぜ「楽しい」だけの勉強では限界が来るのか、そして本当に結果を出すために必要な「苦痛」の価値についてお話しします。


楽しさの罠:ドーパミンと定着のあいだ

なぜ、勉強を「楽しい」だけで終えてはいけないのでしょうか?

脳科学的に見ると、ゲームや面白い動画を見ることで分泌されるのは**「ドーパミン」**です。これは「快感物質」であり、「もっとやりたい!」という意欲を高めます。

しかし、記憶を定着させ、応用力を生み出すのに本当に必要なのは、頭をフル回転させ、汗をかくような**「認知的な負荷(負荷のかかる努力)」**です。

  • 数学の難問に、何通りもの解法を試して格闘する。
  • 古文単語を、眠い目をこすりながら反復して覚える。
  • 長文読解で、辞書を引きながら一文一文、文構造を正確に把握する。

これらの行為は、決して「楽しい」ものではありません。むしろ、脳にストレスがかかり、「集中」「我慢」「反復」という苦痛を伴います。

「楽しい勉強法」は、この「苦痛」を回避して「わかった気」にさせてしまいます。その結果、即座に忘れてしまう、表面的な知識しか身につかないのです。

真の学力は「苦痛を乗り越えた経験」に宿る

大学入試や社会で通用する「本物の学力」とは、知識量だけではありません。それは、**「困難な状況でも、最後までやり抜く力(グリット)」**です。

そして、このグリット(粘り強さ)は、「楽しいこと」からは生まれません。

例えば、

  1. 単語を覚えるのが嫌で逃げ出したくなるそれでも椅子に座り続けた
  2. 物理の公式の証明が理解できずイライラする解説を何度も読み、手を動かしてやり直した

この「嫌々でもやり遂げた」という経験こそが、「自分は逃げずにできる」という強固な自信に繋がり、難関大受験というタフな戦いを乗り切るための精神的なタフネスを育てます。

本当に深い学びの喜びとは、「わからなかったことが、わかるようになった」という、**苦痛を乗り越えた先に待っている「達成感」**なのです。

学友ハイスクールは「逃げ場のない」成長環境です

完全1対1個別指導塾である学友ハイスクールは、東粉浜の地で、生徒がこの**「苦痛を伴う成長」から逃げない環境**を提供します。

集団授業では、つまらないと感じたときに「後でやろう」と逃げることができてしまいます。しかし、目の前にいるプロの講師は、君が「これは楽しくない」と感じて思考を止めた瞬間を見逃しません。

  • 講師は、楽しさを提供するエンターテイナーではありません。
  • 講師は、君が本当に頭を使うべき「苦しい場所」へと、優しく、しかし確実に、引き戻します。

私たちが提供するのは、「楽しい授業」ではなく、**「結果的に、自己成長が楽しくなる指導」**です。


まとめ:目指すべきは「結果が楽しい勉強」

楽しい勉強は、あくまで勉強を始めるきっかけ、あるいは継続するためのエッセンスです。

成績を本当に伸ばし、志望校合格を掴み取るために目指すべきは、

**「苦痛を避けずに乗り越え、その結果として、自分の成長に心から感動できる勉強」**です。

「楽しいからやる」ではなく、「つらいけど、やるべきだからやる」。このプロフェッショナルな姿勢こそが、君を真の成長へと導きます。

学友ハイスクールは、君が一人で立ち向かうにはつらい「苦しい学習」を、隣で一緒に乗り越え、結果という名の最高の達成感を掴み取れるよう全力でサポートします。「楽しいだけの勉強」から卒業し、本物の学力を手に入れたい。その決意を胸に、ぜひ一度、学友ハイスクールの個別指導を体験しに来てください。

この記事を書いた人

学友ハイスクール代表です。中学入試対策(算国理社)、高校入試対策(5教科)、高校生(英数中心)の授業を担当しています。

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