【話題】勉強の本質は〇〇である。

コラム用のサムネイル。知識の詰まった本が積まれている。

大阪市住吉区東粉浜の完全1対1個別指導塾、学友ハイスクールです。

「これからの時代は、暗記よりも思考力が大事だ」

「知識を覚えるだけの勉強はもう古い」

近年、このような言葉をよく耳にしませんか?確かに、ただ情報を詰め込むだけの学習では、複雑な問題には対応できません。しかし、あえて断言します。

あらゆる「思考力」の土台には、圧倒的な量の「暗記」が存在します。 勉強の本質は、今も昔も「暗記」です。

「思考」という名の美しい建物を建てるためには、「暗記」という名の強固で広大な基礎工事が絶対に不可欠なのです。今回は、なぜ暗記が勉強の根幹であるのかをお話しします。


“知っている”から“考えられる”

そもそも、私たちは知識ゼロの状態で「考える」ことができるでしょうか?

例えば、英語の長文読解を考えてみましょう。 「文章の論理構造を把握し、筆者の主張を読み解く」という思考力が求められます。しかし、そもそも英単語や文法を知らなければ(暗記していなければ)、文章はただの記号の羅列にしか見えません。単語の意味を知り、構文を理解しているからこそ、初めて「考える」というステージに上がることができるのです。

これは全ての科目に共通します。

  • 数学 📐 公式や定理、典型問題の解法パターンを暗記しているからこそ、それらを組み合わせて応用問題に立ち向かう思考が生まれます。「この問題、あのパターンが使えるかも?」という閃きは、確固たる知識の引き出しがあるからこそ可能です。
  • 歴史 📜 年号や人名、出来事を暗記しているからこそ、「なぜこの革命が起きたのか」「この条約が後世に与えた影響は何か」といった歴史の大きな流れを考察できます。知識が点として存在して初めて、それらを線で結ぶ思考が可能になります。
  • 理科 🔬 元素記号や物理法則、生物の器官名を暗記しているからこそ、実験結果を予測したり、生命現象のメカニズムを分析したりすることができます。

知識の暗記は、思考の「材料」そのものなのです。材料がなければ、どんな天才シェフでも料理を作ることはできません。


「丸暗記」と「本質的な暗記」の違い

「でも、ただの丸暗記は意味がないのでは?」という声が聞こえてきそうです。その通りです。私たちが提唱するのは、思考停止の「作業的な丸暗記」ではありません。

目指すべきは、**理解を伴う「本質的な暗記」**です。

これは、知識をただ覚えるだけでなく、「なぜそうなるのか?」という理屈や背景とセットで、知識同士を関連付けながら頭に入れることです。このプロセスを経た知識は、単なる情報ではなく、いつでも引き出して使える「知恵」へと昇華します。

何度も反復し、深く理解して脳に刻み込まれた知識は、やがて**「無意識に使えるレベル」**になります。九九を「えーっと、2×3は…」と考えなくても「6」と即答できるように、公式や単語が瞬時に出てくる状態。ここまで到達して初めて、脳のメモリを「考える」という高度な作業にフル活用できるのです。



まとめ

思考力という言葉の響きに惑わされてはいけません。地道で、時には泥臭い「暗記」というプロセスから逃げて、真の学力は絶対に手に入りません。

暗記は、思考の敵ではなく、思考の最高のパートナーです。

まずは教科書や単語帳の1ページを、完璧に、そして深く「暗記」することから始めてみませんか?その愚直な一歩こそが、思考力を飛躍させる最も確実な道です。学友ハイスクールは、その本質的な学びの道を、君の隣でどこまでも一緒に歩みます。

学友ハイスクールは、勉強が単なる丸暗記に陥らないよう、本質的な理解の上に意味のある暗記をできるよう指導していきます。ぜひ、学友ハイスクールで一緒に成長していきましょう!

この記事を書いた人

学友ハイスクール代表です。中学入試対策(算国理社)、高校入試対策(5教科)、高校生(英数中心)の授業を担当しています。

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